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2005.03.06

切断都市 芦辺拓

実業之日本社 1800円
2004年12月

大阪府警の準キャリア、梧桐警部は西天満のギャラリーで「切断都市」と銘打った不思議な展示を見た。
浪花百景の浮世絵の展示室の向こうには人体の様々なパーツを組み合わせて作られたような奇妙なオブジェがある。
その頃、猟奇的な事件が発生していた。四肢を切断された胴体だけの遺体が道頓堀川を流れてきた。片手は天王寺公園で片足はカーニバルゲートで発見され生首はPTCに出現する。

摂津国の悲劇ーもともと一つの国であった摂津国が、明治政府の廃藩置県によって大阪府と兵庫県に分断され、更に和泉・河内という異文化の地と結合を強いられることによって、都市としてのアイデンティティを失ってしまった。

大阪市における愚行の数々、ATC(アジアトレードセンター)、フェスティバルゲート、花博等を断罪する意味で、関西圏に住むものとしてそうそう、そんな無駄遣いもあったと溜飲の下がる社会派ミステリー。

芦辺倶楽部

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